論文募集

全体セッションと討論中心のテーマ別セッションを設けます.6つの討論テーマの中から参加希望テーマ(1つのみ)をご検討ください.

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討論テーマ

討論テーマ名:[T1] 要求工学(要求定義・分析)

討論リーダ:滝沢 陽三(茨城工業高等専門学校)

趣旨・概要

 ソフトウェア開発の最上流工程である要求定義・分析段階は、システムの利用者・顧客が必要とする開発を行うための重要なプロセスである。 これまで様々な要求定義・分析手法が要求工学として研究・提案され、実践されているが、一定の成果が得られたという報告がある一方、 不十分な要求定義に起因して、開発ソフトウェアに対する顧客等の満足度や、開発プロセスの効率・品質が未だ低いという声も多く聞かれる。 システムの複雑化・多様化に伴い、利用者や顧客が自身の要求を明確に認識できないケースもあるという状況において、 要求を獲得し管理する技術は、開発に必要な要求を引き出し、抽出して管理するための手法・実践方法として更に求められている。

 本セッションでは、最初に要求定義・分析の現状と課題について各自の意見や研究成果を発表していただき、質疑応答を通して主要な共通トピックを抽出する。 その後、利用者や顧客が望むソフトウェアを開発するために更に何が必要かを議論し、その結果を参加者間で共有したい。 発表については、2ページ以内のポジションペーパー、または、発表題目のみを事前に提出していただき、当日はプロジェクタ併用、または、口頭のみで行なっていただく。

参加申し込み区分

  1. ポジションペーパー提出による参加申し込み
  2. プレゼンテーション資料事前提出による参加申し込み
  3. 発表概要のみ(プレゼン資料の事前提出無し)での参加申し込み

 ポジションペーパーを事前提出しない場合は、発表タイトルのみ事前提出

討論テーマ名:[T2] 短期繰り返しリリースを目指したテスト,品質管理

討論リーダ:丹野 治門(NTT), 高田 眞吾(慶應義塾大学)

趣旨・概要

 近年,アプリケーションに対するユーザのニーズの変化や,アプリケーションのプラットフォームとなるソフトウェア,ハードウェアの進化のスピードが速いため, これらに対し,アプリケーションを短期間で対応させ,一定の品質を確保しつつリリースしていくことが強く求められている.本ワークショップでは, アプリケーション開発の短期繰り返しリリースを目指し,

  1. 品質確保の要となり繰り返し行われるテストをいかに効率よく行うか,
  2. 品質管理を設計,実装,運用などにおいてどのような考え方で行っていくか,
  3. いかにアジャイルな状態を保ちつつ(失速させず)開発を行っていくか,

について,将来有用そうな要素技術や,実際の開発現場における事例(成功事例,失敗事例や課題など)に関する発表と議論を行い,参加者らの知見を共有,発展させることを目的とする. 具体的なトピックは,例えば以下が考えられる.

  • 要素技術:テスト自動化技術,回帰テスト支援技術,影響分析,テスト優先度付技術,品質評価指標,テストメンテナンス技術
  • 事例:改造開発におけるテストや品質管理の課題,アジャイルやリーン開発導入の成功/失敗事例,テスト支援技術の導入障壁

 ワークショップ前半は,参加者それぞれの発表と質疑を行い,互いの知見の共有を行う. 後半では,発表で示された事例や新技術についての整理を行ったうえで,議論を行い短期繰り返しリリースを行うアプリケーション開発におけるテスト,品質管理のあるべき姿についての提言をまとめる.

参加申し込み区分

  1. ポジションペーパー提出による参加申し込み
  2. プレゼンテーション資料事前提出による参加申し込み
  3. 発表概要のみ(プレゼン資料の事前提出無し)での参加申し込み
  4. 討論参加のみ(発表無し)での参加申し込み

 区分(b),(c)での参加の場合、申し込み時に「発表題目」と「発表概要(100文字~200文字程度)」を提出
 区分(d)での参加の場合,申し込み時に「本ワークショップで特に議論したい点(100文字~200文字)」を提出

討論テーマ名:[T3] ソフトウェア開発データの分析と応用のプログラム

討論リーダ:伊原 彰紀(奈良先端科学技術大学院大学), 阿萬 裕久(愛媛大学)

趣旨・概要

 近年,産学の双方において「ビッグデータ」が一つの重要なトピックになってきている. ソフトウェア開発も例外ではなく,ソースコードやその開発に関わる作業履歴,不具合情報といった多種多様で膨大なデータに対してマイニング技術や統計解析手法を適用し, 品質の維持・向上に向けたさまざまな取り組みが研究・実践されてきている.昨今では,ソフトウェア工学と他分野(自然言語処理,知能情報処理,ゲーム理論,社会学,心理学等)との融合研究が増加しており, さらなる研究分野の発展が期待される.

 本セッションは,そのような開発データの分析方法並びに開発・管理への応用方法について産学双方の立場から情報の共有と議論を行い,より優れた手法の開発と実践に向けた取り組みを支援する場としたい. 具体的には,参加者の皆様から現在の取り組みについてポジションペーパーを集め,その内容について議論を行うとともに,(1)開発データの共有,(2)手法やツール情報の共有,(3)研究(論文)情報の共有を目的とした情報共有サイト(Wiki)の構築を行っていきたい. これらの内容に興味のある皆様の,産学双方からの幅広い情報・話題提供を歓迎する.

参加申し込み区分

  1. ポジションペーパー提出による参加申し込み
  2. プレゼンテーション資料事前提出による参加申し込み
  3. 発表概要のみ(プレゼン資料の事前提出無し)での参加申し込み
  4. 討論参加のみ(発表無し)での参加申し込み

 発表者(区分(a),(b),(c)での参加)は,参加申し込み時にポジションペーパー,発表概要,発表資料のいずれかを提出. 討論テーマに沿う内容と判断された内容のみ発表を認める.

討論テーマ名:[T4] 形式手法 -効果的な活用に向けて-

討論リーダ:横川 智教(岡山県立大学), 早水 公二(株式会社フォーマルテック)

趣旨・概要

 形式手法とその関連技術によってソフトウェア・ハードウェア開発の効率化および製品の高信頼化・高品質化を実現するため,産業界・学術界において様々な取り組みがなされている. 本セッションでは,産学の連携を通じて,形式手法を開発現場において効果的に活用するための技術開発・導入支援について議論することを目的とする.

 本セッションでは,形式的検証や形式仕様記述に加えて,プログラム解析技術の応用や,プロセス代数理論に基づく解析,SAT・SMTソルバの応用など,幅広い技術開発に関する提案を募集している. また,対象はソフトウェア・ハードウェアシステムには限定せず,組込み・実時間システムへの適用や,セキュリティ問題解決への応用,車載システム・医用システム開発への導入など,幅広い対象への適用事例の報告や応用の枠組みの提案を募集している. 導入支援ツールの開発などシステム構築に関する報告も歓迎する.産業界からは現場での適用事例や運用方法・ノウハウなど具体的な活動に関する報告を,学術界からは最新の技術動向や学生への教育実践報告などを期待する. 進行中の研究開発に関する途中経過についての報告も歓迎している.

参加申し込み区分

  1. ポジションペーパー提出による参加申し込み
  2. プレゼンテーション資料事前提出による参加申し込み
  3. 発表概要のみ(プレゼン資料の事前提出無し)での参加申し込み
  4. 討論参加のみ(発表無し)での参加申し込み

討論テーマ名:[T5] IoTのためのサービスコンピューティング

討論リーダ:中村 匡秀(神戸大学)

趣旨・概要

 モノのインターネット(IoT)の研究・開発が盛んである. 来るべき「超スマート社会」の実現に向け,様々なIoTや情報システムを横断的に連携・統合し,価値を生み出すことが求められる. これらのモノやシステム,サービスの連携・統合には,サービスコンピューティングの諸技術が大いに適用可能である.

 そこで本セッションでは,「IoTのためにサービスコンピューティングがどう貢献できるか」に焦点をあて,工学的な議論を行いたい. 関連するキーワードとして,例えば下記のようなものが考えられる.

  • IoTのためのAPI, マイクロサービス
  • IoTのためのクラウド技術,プラットフォーム
  • IoTのためのビジネスモデル,経済モデル
  • IoTのためのSemantic Web, Linked Data
 なお,本セッションは,上記のキーワードにトピックを限定するものではない. 従来から議論しているサービスコンピューティング,クラウドコンピューティングの発表も幅広く受け付ける.

 本セッションの企画には, 電子情報通信学会・サービスコンピューティング研究会の協力のもと行われる. サービス指向・クラウド,IoTに関する研究コミュニティを形成する場としても活用いただきたい.

参加申し込み区分

  1. ポジションペーパー提出による参加申し込み
  2. プレゼンテーション資料事前提出による参加申し込み
  3. 発表概要のみ(プレゼン資料の事前提出無し)での参加申し込み
  4. 討論参加のみ(発表無し)での参加申し込み

討論テーマ名:[T6] レガシーシステム理解・再構築のためのプログラム解析技術

討論リーダ:岡田 譲二(NTTデータ), 石尾 隆(大阪大学)

趣旨・概要

 近年、稼動後数十年経過した基幹系システムだけでなく、2000年代に作られたWebシステムであってもレガシー化が進んでいる。 近年,このようなレガシーシステムを最新の製品や設計に置き換える「ITモダナイゼーション」の手法が提案されている。 ITモダナイゼーションの実施にあたっては,現行の仕様理解やそれに基づくシステム再構築、再構築したシステムの妥当性検証に関して多くの技術的課題がある。

 本セッションでは、ITモダナイゼーションの実施にあたって必要・有効と考えられる作業を整理し、開発者がそれらの作業を適切に実施する上での技術的な課題を議論したい。 産業界からはITモダナイゼーションに対する具体的な取り組みの事例や課題認識の報告を、学術界からはレガシーシステム理解および再構築に役立つ可能性のあるプログラム解析技術の紹介を期待する。

参加申し込み区分

  1. ポジションペーパー提出による参加申し込み
  2. プレゼンテーション資料事前提出による参加申し込み
  3. 発表概要のみ(プレゼン資料の事前提出無し)での参加申し込み
  4. 討論参加のみ(発表無し)での参加申し込み

論文投稿

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